こちらの記事ではAzure Portalを使用して、AzureにVMを立ててローカルPCからSSH接続しました。
今回はAzure CLIを使用して、同様の操作をCUIで完結したいと思います。
Azure CLIのインストールとログイン
Microsoftのサイトから、Azure CLIをインストールします。
コマンドプロンプトから次のコマンドを実行し、ログインします。
az login --tenant <テナントID>
Microsoftアカウントのサインイン画面が開きますので、アカウントを選択しログインします。

リソースグループの作成
次のコマンドでリソースグループを作成します。
az group create --name myResourceGroup --location japaneast
ここではリソースグループ名を「myResourceGroup」、リージョンをjapaneast(東日本)にしています。
コマンド実行が終了すると、Azure portalからもリソースグループが作成されていることが確認できます。

VM(仮想マシン)の作成
VM(仮想マシン)を作成します。接続用のSSH鍵は、この中で一緒に作成してしまいます(–generate-ssh-keysオプション)
az vm create `
--resource-group myResourceGroup `
--name myVM `
--image Canonical:0001-com-ubuntu-server-jammy:22_04-lts-gen2:latest `
--admin-username azureuser `
--generate-ssh-keys `
--size Standard_B1ls `
--location japaneast
暫く待つとコマンド実行が終了し、Azure portalでもVMの作成を確認できます。

グローバルIPアドレスの取得
VM作成後にjson形式で情報は出ますが、改めてVMのグローバルIPアドレスを取得したい場合は次のコマンドを入力します。
az vm show `
--resource-group myResourceGroup `
--name myVM `
--show-details `
--query "publicIps" `
--output tsv
SSHで接続
PowerShellで以下のコマンドを実行します。
ssh -i <ssh_key_path> azureuser@<ip_address>
<ssh_key_path> は、VM作成時に生成された秘密鍵ファイルのパスを設定します。
<ip_address> には、前項で確認したVMのグローバルIPアドレスを設定します。
成功すると、次のメッセージと共にVMにログインできます。
Welcome to Ubuntu 22.04.5 LTS (GNU/Linux 6.8.0-1030-azure x86_64)
* Documentation: https://help.ubuntu.com
* Management: https://landscape.canonical.com
* Support: https://ubuntu.com/pro
リソースの削除
課金を抑えるため、最後にリソースグループごと削除しておきます。
az group delete --name myResourceGroup --yes --no-wait
※強制的に全てのリソースを削除するため要注意