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問題解決4つのステップと注意点

ビジネスにおける問題解決には、セオリーというべき4つのステップがあります。

そのステップとは、

What、Where、Why、How

です。

物事を What -> Where -> Why -> How の順に明確にしていき、一つ一つ取り組んでいくことがとても重要と言われています。

この4つのステップをきちんと踏まないと、

などという、残念な結果になってしまいます。

各々のステップの内容と、そこで気を付けるべき注意点について記述します。

What

まず最初に取り組む「What」。

これは問題 – 「何が問題なのか?」を特定することです。

問題を特定し明確にすることは至極当たり前の様に思えますが、意外と「何が問題なのか」は、関係者の間でズレがちです。

ここを疎かにしていると、後々大きな手戻りになるリスクがあります。

問題の特定に取り組む際は、

ということを念頭に置いて、取り組むべきです。

「問題とは、あるべき姿と現実とのギャップである」ともよく言われます。問題解決は「あるべき姿」の追求であり、理想と現実とのギャップの解消でもあります。

「あるべき姿」の共通認識を関係者間で持つことが、最重要となるのです。

Where

次に、「Where」の分析を行います。

ここでは「どこが悪いのか?」を特定することが目的となります。

What(何が問題なのか)の後、すぐにWhy(なぜ問題なのか)を考え始めてしまうというのはありがちですが、Whyの前にWhere(どこが問題なのか)を熟考するというのは、非常に重要なステップになります。

というのは、いきなりWhyを考え始めてしまうと、次のような落とし穴に陥りがちだからです。

こういった落とし穴にはまらないためにも、Whereを繰り返して、問題が発生している個所を特定しておくことは、その後のWhyのプロセスを効率的に進めるためにも不可欠です。

ではWhereの分析はどのように行えば良いのでしょうか?

一例として、MECEやロジックツリーと呼ばれる思考方法を利用することが挙げられます。

MECEはMutually Exclusive Collectively Exhaustive – 漏れなく・ダブリなく、の意味です。

MECEの分析軸には、以下のようなものがあります。迷ったら既存のフレームワークを使ってみるのも良いでしょう。

MECEなどのツールを使って様々な切り口から仮説を立て、時には複数の切り口を組み合わせながら、状況証拠を集めて検証する、このステップを繰り返して、問題個所を探索していきます。

Why

「Where」で問題個所の特定を行ったら、「Why」で問題が発生している原因を探ります。

ここでは原因と結果の分析、即ち因果関係の構造をはっきりさせるステップを行います。

ターゲットとなる問題を引き起こしている原因を、Whereで分析した発生個所に基づいて探ることになるわけですが、ここでは次の条件に注意しながら、因果関係を見出していきます。

How

最後に、問題解決のための行動を決める「How」です。

「Why」で出た原因に対して、具体的な施策を検討していくわけですが、ここの打ち方も様々なオプションが考えられます。

原因①に対して施策①を考えたら、MECEやロジックツリーなどを使いながら、施策①-1、施策①-2、・・・というように、細かいパターンに分割していきます。分割して出てきた施策は、様々な価値基準(この価値基準もMECEで炙り出されます)から評価し、具体的なプランに落とし込んでいくのです。

ここでは次のような点に注意します。

まとめ

世の中の問題と解決策は無限に存在し、慣れないうちは、なかなか的を得た施策立案は難しいものです。フレームワークを使いこなすこともさることながら、よくある落とし穴にも注意しながら、問題解決に取り組んでいきたいものです。

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