Google Charts でTool Tipをカスタマイズ

投稿者: | 2021年1月26日

Google Charts はデフォルトでツールチップが用意されており、特にロジックを組まなくても、グラフ上でマウスオーバーすると何らかの情報が表示されるようになっています。

デフォルトのツールチップ表示

このツールチップにもう少し詳細な情報を入れたいなどの場合は、データセットとして明示的に文字列を指定する必要があります。

今回はこのツールチップをカスタマイズして、下図のような情報を入れる方法についてです。

ツールチップをカスタマイズした状態

ツールチップをカスタマイズしないコード

カスタマイズを行わず、デフォルトのツールチップ表示する場合のコードを示します。

特にツールチップについて記載する部分はありません。

“corechart”パッケージをロードし

コールバック関数を設定して

コールバック関数の中でデータセットを与え

縦棒グラフを生成しています。

ツールチップをカスタマイズしたコード

次に、ツールチップをカスタマイズしたコードです。

変更点は、まずデータセットの定義の部分。

ここで、データカラムとしてツールチップを格納する部分を設定しています。

3つ目のパラメータ ‘p’: {‘html’: true} は、ツールチップの記述をhtml構文でコントロールする為のものです。

今回は積み上げ棒グラフで、積み上げの各部分でツールチップの表示を変えたいとします。この部分はグラフの「交際費」を示す部分に表示するツールチップですので、「交際費」データカラムの直後に追加しているのです。

次の変更点は、ツールチップの表示として与える文字列です。

先ほど追加したカラムに合わせた位置に、ツールチップとして表示したい文字列を埋め込みます。

今回は表現をリッチにしたいので、html構文で記載しています。

最後に、optionとして、ツールチップのhtml表現を許可する一文を加えています。

今回は便宜上、グラフの「交際費」にのみ追加のツールチップ情報を入れましたが、このような積み上げグラフの場合は、全ての積み上げ部分に情報を入れるのが普通でしょう。

その場合は、全てのパラメータに対してツールチップ用のカラム情報を定義し

それぞれに対して値を渡すことになります。

上記のコードでは値を空にしていますが、必要な情報を埋め込んでおけばツールチップ上に表示されます。